新城市内で、高校に在学しながら介護職員初任者研修課程(旧ホームヘルパー2級)を取得し、福祉施設でアルバイトとして活動できる「介拓(かいたく)奨学生プログラム」が進められている。市内の2社会福祉法人が参画し、私立黄柳野高校生が7月から本格的に取り組む。
プログラムは高校生と介護福祉現場をつなごうと、2022年度に名古屋市の一般社団法人「アスバシ」などが県内で始めた。これまで53人が初任者研修を修了したという。初任者研修受講に関連する費用は約10万円かかるが、社会福祉法人などの各団体から募った協賛金で賄う。
新城市では今年度から新城福祉会と鳳寿会の2法人が協賛し、実習現場として受け入れた。7~11月に講座と5日間の実習インターンシップがある。
両法人の福祉施設では今月2~10日に準備体験講座があった。生徒22人が2~3日間、各施設で取り組んだ。「レインボーはうす」(矢部)で障害者の支援を体験した1年の桒山結名さんは、「曽祖父が介護を受けているのを見た。声をかける大切さを知った」と述べた。特別養護老人ホームくるみ荘(玖老勢)で認知症利用者のサポートに立ち会った2年の山本翔さんは「利用者のことを知って寄り添うことが大切だと学んだ」と話した。
新城市内では21年9月に「福祉のまちづくり条例」が制定された。新城福祉会の長坂宏理事長は、「介護の人材確保に向けて条例制定に携わった。このプログラムは価値がある」と話している。
鳳寿会本部長の鈴木孝知さんは「生徒が利用者と優しく接しており、運営側としても感心させられることが多い」と話した。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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