【連載】東三河の地域×未来×牽引起業〈120〉DX学校で起業を支援｜ミカワリコピー販売

　顧客の地元中小企業の従業員が生き生きと働けるようよう「オフィス用品や家具は安ければ何でも良い」という考え方から脱却し、新たな価値を提供し始めているミカワリコピー販売を紹介します。

　当社は、オフィス家具、複合機、パソコンの販売にとどまらず、ネットワーク構築やセキュリティー対策の設計保守メンテナンスを提案している。顧客との商談を重ねる中で、地元企業のＤＸが進んでおらず、多くの業務で書類に埋もれながら非効率に作業していることを再認識。ペーパーレスや会議のオンライン化など、ＤＸの前段階で苦慮している企業が多く、改善が必要と感じている。また、ＤＸを進めるには何をすればよいか分からない中小企業経営者も多く、社内にはＤＸを推進する人材もいないケースがほとんどである。

　これらの課題を解決するために、当社は「ＤＸ学校」を開校する。ＩＴの基礎、クラウドツールの活用、ＩＴ導入計画の立案などを学ぶカリキュラムを提供する。ＩＴ導入診断士が講師となり、オンラインによる伴走学習により、ＤＸを推進する人材を社内に育成する。メーカー、商社、金融、学校など業界を問わず、すべての人が働きやすい職場となるようサポートする。

　また、働く環境についても新しい提案をする。当社のオフィスは、暖色系の照明が心地よい雰囲気を作り、事務室は社員の席を固定しないフリーアドレス制を採用。長時間座っても疲れない人間工学に基づいたオフィス家具を配置している。これを公開することで、顧客にも新しい働く環境をイメージしてもらっている。

　当社の使命である「三河地区のオフィスを元気にする」の実現のため、今後も努力が続く。