豊橋市で障害福祉サービス事業を運営する社会福祉法人「豊生ら・ばるか」の新理事長に、豊川市の中西健さん(中西経営会計事務所所長)が着任した。評議員の辻信之さんとともに、東愛知新聞社を訪れた中西さんに抱負などを聞いた。
法人は2003年に開設した「花園パン工房ラ・バルカ」がスタート。翌年「NPO法人らばるか」が設立され、05年に「社会福祉法人らばるか」となった。
現在、就労継続支援B型事業所を運営し、市内全域から障害のある20~50代の男女14人が通い、名刺作成などの仕事を請け負っている。今年度、役員を一新し、6月から新たなスタートを切った。
中西さんは10年ほど、別の会社でサービス管理責任者を務めた実績がある。「職場の風通しを良くし、利用者には一般就労に向けて事業内容をレベルアップさせていきたい」と述べた。また「そのためにも事業の効率化を図り、良いことはどんどん取り入れていきたい」と意気込む。
中西さんの長男は知的障害がある。「親として大変な思いをしたが、それがあるから今がある。勉強させてもらったこと、実体験を踏まえて事業に結びつけていきたい」と話す。職員研修にも力を入れたいとし「優しい気持ちで弱者に寄り添えるよう、スタッフにも充実感や達成感を味わってもらえる仕組みを作りたい。地域のニーズにも応え、楽しい空間づくりに取り組む。将来は補助無しで成り立つ自立型法人組織を目指したい」と展望を語った。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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