新城市出身の探偵小説家「大阪圭吉」(1912~45年)を紹介する企画展が1日、同市門谷の「観来館(みにこんかん)」で始まった。30日まで。入場無料。
没後80年を迎え、市内に住む奥三河ふるさとガイドの髙田孝典さんが企画した。自ら収集した大阪作品が掲載された文芸雑誌62点をはじめ、写真や原稿など200点以上を飾る。
本名は鈴木福太郎。現在の新城市町並で旅館経営者の息子として生まれた。昭和初期に小説集「死の快走船」などを出版し小説家として活躍していたが召集され、フィリピン・ルソン島で戦病死した。
1936年に東京であった「死の快走船」出版記念会の写真には、大阪の隣に江戸川乱歩の姿がある。43年8月3日の応召の日に家族そろって撮影された写真もある。そこには三人の子どもの名前に宛て「立派な日本人になりなさい」と直筆のメッセージが残る。
他にも裁判所前や新城町立図書館で記念撮影した写真など。髙田さんは「大阪の交友関係を調べたい。写真の人物に心当たりがあったら教えてほしい」と話している。
午前10時~午後4時。火曜休館。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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