地震避難時には空調は不可欠 渥美公園屋内運動場に 田原市が検討開始へ

2025/08/22 00:00(公開)
空調導入への検討に入る渥美運動公園体育館=田原市小塩津町で

 田原市は、地震発生時の避難所に指定されている渥美運動公園(同市小塩津町)の屋内運動場に空調設備を導入する検討を始める。29日開会の市議会第3回定例会で一般会計補正予算に導入検討にかかる業務費492万円を盛り込む。

 

 ロシアのカムチャツカ半島沖で7月30日発生した大地震に伴う津波警報で、近隣住民らが避難した際、館内アリーナ部分の空調不備が指摘されていた。

 

 津波警報後、体育館には近隣住民のほか館内アリーナや付近のテニスコートなどで練習中の中学生らが避難した。市防災対策課によると正午までに最大200人を超える人が詰め掛けた。

 

 所管する市生涯学習課によると、空調導入は以前から利用者の求めもあり継続的に予算要望してきた。一方、導入には利用料に負担分をどう上乗せするかの運用面での課題が挙がっている。

 

 事業費負担を減らす県交付金の活用も、断熱処理や屋根補修などの基準が複雑だという。予備電源の確保など検討事項が多岐にわたるため、事前調査を経て導入の可能性を探る方針。

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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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