新城から名古屋のロボットアームを遠隔操作 「メタワーク」の実証実験開始

2025/08/26 00:00(公開)
VRゴーグルで遠隔操作を体験する参加者=新城市勤労青少年ホームで

 新城市と名古屋市内をインターネット上の仮想空間「メタバース」内でつないで遠隔で菓子の詰め替え作業に取り組む「メタワーク」の実証実験が25日、始まった。50㌔以上離れた場所で操作性やタイムラグへの対応について調べる。9月7日まで。主催者は作業参加者を募っている。「バーチャル公民館」への登録が必要。

 

 名古屋大学未来社会創造機構、トヨタ自動車子会社で車の開発に関する計測などを手掛ける「トヨタテクニカルディベロップメント」(TTDC、豊田市)などの共同研究だ。

 

 25日には新城市勤労福祉会館でVR(仮想現実)ゴーグルを着けた参加者がコントローラーを手に、56㌔離れた名古屋市千種区の名古屋大学内の作業現場に設けたロボットアームを操作して、菓子の詰め替え作業に取り組んだ。体験した女性(36)は「思ったより操作しやすかった。映像内の距離感をつかむのが難しかった」と感想を述べた。

 

 研究を続ける同大学大学院工学研究科の河口信夫教授は、「地方での人手不足の解消が期待される。物流では納期の間際に人手が必要とされる、部分的なスポットワークにも活用できるほか、高齢者をはじめ障害者や引きこもりの人たちの就労支援にもつながる」と説明した。

 

 9月7日までの午前9時~午後7時。募集は18歳~65歳で、1人1時間程度。勤労青少年ホームで体験する。協力者(参加者)には2000円程度の謝礼を進呈する。

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安藤聡

浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。

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