東海3県の書店員らが選んだ「日本ど真ん中書店大賞」が3日、発表された。豊橋市が舞台の人気ライトノベル「負けヒロインが多すぎる!(マケイン)」(小学館)が特別賞に選ばれた。舞台となった聖地では「特別賞おめでとう」と歓迎ムードが広がっている。
同市出身の作家雨森たきびさんのライトノベルが原作で、片思いの女子高校生らの青春を描いたラブコメディー。中京テレビなどが昨年7~9月にアニメ放映し、舞台となった「聖地」を訪れる人で相次いだ。時期は未定だが、第2期が決まっている。
雨森さんは「このたびは『日本ど真ん中書店大賞』特別賞をいただき、ありがとうございます。日頃から書籍と読者の方々に接している皆様に選出いただけたことが、大変に光栄です。個性あふれる東海地方の魅力を、これからも広めていきましょう!」とコメントした。
表彰式がこのほど、名古屋市のウインクあいちであった。大賞は岡崎市出身の作家坂本葵さんの小説「その本はまだルリユールされていない」(平凡社)。愛知、岐阜、三重の3県300人の書店員、販売会社員の投票で選出された。賞を管轄する県書店商業組合によると、「マケイン」は大賞受賞作に次ぐ投票を得て、県内とゆかりが深かったため、特別賞に選出したという。
作品の聖地「精文館書店豊橋本店」には、3日午後から「祝 日本ど真ん中書店大賞特別賞 受賞」と書かれたリボンや貼り紙などが掲示された。川田智美店長(43)は今回の受賞について「書店員が選ぶ賞というのが感慨深い」と話した。
同店では、第1巻は2500冊以上、最新の第8巻は1000冊以上売れている。「1店舗あたりでこれだけ売れているのは記憶にない」という。5巻では豊川市、6巻では蒲郡市が舞台となっている。第2期アニメに向け「作品を応援する企画を精文館書店全体でできたらいい」と語った。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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