豊橋市と名古屋市を結ぶ「国道23号バイパス(BP)名豊道路」が全線開通してから半年。交通事情の改善や経済の発展など、期待されていたさまざまな効果がどのぐらい現れてきたのか、豊橋市東七根町の「道の駅とよはし」に聞いた。
延長72・7㌔の高規格道路で1972年度に事業着手した。知立、岡崎、蒲郡、豊橋、豊橋東の五つのバイパスで構成される。最後に残された蒲郡バイパスの蒲郡IC(インターチェンジ)-豊川為当IC間の9・1㌔が3月8日、事業着手から半世紀を経て開通した。
豊橋-名古屋間を約1時間、名古屋-浜松間を約1時間40分で移動できるとあって、沿線自治体と地域住民だけでなく、運送や物産を中心にさまざまな民間企業が大きな期待を寄せた。開通当初は記念走行を目的に訪れる人も多く、むしろ渋滞が頻発するなどの混乱もあった。
国土交通省中部地方整備局が6月に出した資料によると、蒲郡BPの交通量は12時間あたり約1万6500台。並行する国道1号、247号、県道などの交通量は同じく12時間あたりで最大約1万台減り、国道1号の渋滞は最大530㍍減少したという。
BP沿線にあり、駐車場に入り切らないほどの客が毎日のように訪れる道の駅とよはしでは、3月からこの半年の売上高は、かなり右肩上がりという。
道の駅とよはしプロジェクトマネージャーの田中百衣子さんは、東三河が舞台の人気ライトノベル「負けヒロインが多すぎる!(マケイン)」の聖地巡礼などコラボ効果も大きいとしつつ、「名古屋圏の大学生グループなど、今まではあまり見られなかったようなお客さんもいる。BPを通ってどこかへ行く人が純粋に増えており、当社としては立地の恩恵が大きい」と語った。
開通祝いの渋滞も徐々に落ち着いている国道23号BP。ストック効果の最大化には4車線化が欠かせない。早期実現への期待はさらに高まっている。
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1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。
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