蒲郡市竹谷町に16日、消化器内視鏡専門「みかわ内科・胃と大腸の内視鏡クリニック」が開業した。がんや前がん病変を早期発見し、処置することで患者の健康維持につなげることを目指す。藤田基和院長は「生まれ育った三河の地で恩返しするためにも、多くの人が健康で幸せに居られるよう、頑張っていきたい」と話す。

　胃がんの主な原因はピロリ菌。衛生環境の向上と除菌治療で感染率が低下し、減少傾向にあるが、大腸がんは誘因となるものがはっきりしておらず、増え続けている。この中で、女性はがんで亡くなる理由の１番が大腸がんで、男性も肺がんに次いで２番目となっている。

　胃と大腸の初期段階は無症状が多いことから、内視鏡を使って直接観察し、がんになる可能性のある「ポリープ」などを早期に発見し、切除することが死亡率低下につながる。一方、細長い管状の医療機器を口などに入れることによる違和感や痛み、吐き気を覚える人も多い。

　みかわ内科は消化器内視鏡専門医の強みを生かしたクリニック。可能な限り患者の負担を軽減するため、希望者には麻酔に近い鎮静剤や鎮痛剤を投与し、苦痛を感じることが少なく、安心して楽に検査を受けることができる。

　藤田院長は蒲郡市出身。東北大学医学部卒業後、豊橋市民病院や豊橋医療センター、成田記念病院などで主に消化器内科を担当してきた。内視鏡検査は延べ５万件以上の実績を持つ。