豊橋市松井町の松井公園内にある「高師町神社」の遷座祭が21日、氏子らで営まれた。75年ぶりに殿舎が一新された。東三河ヤクルト販売会長で氏子の高橋晃さん(89)が費用を寄進した。
氏子総代の伊藤和道さん(72)によると、高師町神社は1949年10月に現在の高師緑地公園内に建てられた。その後、地元の要望で現在の場所に移したという。
町内の人々が守ってきたが老朽化。建て替えを進言されており、何度が補修工事があったが、一新する費用がままならず、そのままになっていた。
一方、高橋さんは長年高師町に住んでいたが、仕事が忙しく、氏子になったのは3年前。そこで建て替えの話を聞き、自身で費用を出すことを決めたという。
今年5月に神事のうえで取り壊し、再建工事が続いていた。総ヒノキ造り。銅ぶきの屋根が輝やいている。高橋さんは「立派に造ってもらえて良かった」と話した。
御神体は伊勢神宮の御札。工事中は隣に建つ秋葉神社の殿舎の中に仮に収められていた。
この日は、白装束の氏子ら約20人が参列。地元の中村竜彦県議も加わり、神事で御神体を移した後、玉串を奉り拝礼した。伊藤さんは「次の75年も、若い人たちで神社を守っていってほしい」と呼び掛けた。
10月12日の高師町神社の祭りで地元の人に披露する。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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