豊橋市明海町の「デンソー豊橋製作所」は４日、豊橋総合動植物公園（のんほいパーク）でアジアゾウ放飼エリアの石拾いボランティアをした。社員とその家族約１００人が参加した。

　同社は恒例でさまざまなボランティア活動をしている。動物福祉への理解や地域社会とのつながりを育んでもらおうと企画した。

　放飼エリアでは、ゾウが歩くことで地中の石が露出する。ゾウが石を踏むとなかなか取れないこともあり、飼育員が日々足裏をケアしている。

　参加者は靴裏を消毒してから放飼エリアに入り、転がっている石や露出したとがった石をスコップなどで掘り起こし、拾い集めた。市立吉田方小学校４年生の大迫莉望さんと１年生の樹來さんは父と一緒に参加。莉望さんは「結構大きい石もあるので、頑張って気持ちよく歩けるようにしたい」と話した。

　その後は飼育員によるゾウや他の動物のガイドがあった。豊橋製作所の阿部守一所長は「動物園の取り組みを通して地球環境や動物の未来を一緒に考えるきっかけにし、未来に自然を残せるようにしたい」と語った。