パレスチナに関心持って 豊橋駅前で呼び掛け 早期和平求め

2025/10/13 00:00(公開)
横断幕と山崎さん㊨=豊橋駅前で
横断幕と山崎さん㊨=豊橋駅前で

 イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの侵攻は始まってから2年になる。豊橋駅前では、早期の平和実現を求める行動が続いている。

 

 ペデストリアンデッキで11日午後5時、山崎和夫さん(73)ら7人が横断幕を広げ、チラシを配るなどして早期和平の必要性を訴えた。「パレスチナの平和を考える会東三河」のメンバーだ。

 

 山崎さんは2024年1月からスタンディング活動を続ける。当初は週3回、ここに立っていた。

 

 この紛争は23年10月、イスラム組織ハマスがイスラエルを奇襲攻撃し、1000人以上を殺害、240人を人質にしたことに端を発する。イスラエル軍は報復として空爆と地上侵攻を開始し、これまでにガザ地区では6万7000人が死亡したと伝えられている。

 

 スピーカーで駅に来る人に「ガザの人たちに関心を持ってください」と呼び掛け続ける。チラシを受け取ると「ありがとうございます」と声を掛ける。以前に比べ、足を止める人も増えてきたという。

 

 12日午後には市内の神谷茉紗代さん(36)が初めてのスタンディングをした。

 

 ガザ侵攻から、SNSなどでずっと情報を追っていた。攻撃される人々の画像などを見て心を痛めていた。寄付や署名をしていたが、自分も呼び掛ける側に回ろうと、山崎さんらに相談し、実現した。

 

 「初めてのことでわからないことばかり」という神谷さんは3歳と0歳の子を連れてやってきた。そして仲間約10人とともにチラシを配り、パレスチナ問題への理解を深めるよう呼び掛けた。

 

   ◇

 「パレスチナの平和を考える会東三河」は映画の上映会と講演会を同市草間町の「アイプラザ豊橋」で来年1月31日に開く。映画は「ノー・アザー・ランド」(2024年)。講演は名古屋学院大学講師の金城美幸さんで演題は「マサーフェル・ヤッタからガザへ―拡大する暴力への『私たち』の応答可能性」。開演は午前9時45分と午後1時半。前売り券1000円、当日券1200円。問い合わせは山崎さん(090・5614・3244)へ。

 

和平の実現を求め、子どもと一緒にチラシを配る神谷さん
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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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