映像通報システム「Live119」市内のバス訓練で初の試み 豊鉄バス・豊橋南消防署が車両火災に備え

2025/11/16 00:00(公開)
Live119を活用する職員=豊鉄バス豊橋営業所で
Live119を活用する職員=豊鉄バス豊橋営業所で

 秋の全国火災予防運動(15日まで)に合わせ、豊鉄バスと豊橋南消防署は14日、豊橋市植田町の同社豊橋営業所でバス内の火災を想定した消防訓練に取り組んだ。通報者とセンター間で映像をやりとりできる「Live119」を活用しながら、乗客の安全確保や119番、初期消火などの手順を確認した。

 

 従業員の防災意識向上と両者の連携を図る。消防関係者は「バスの火災は記憶にない。訓練もかなり久しぶり」と話す。ただ今年は、電車内などでリチウムイオン電池などからの火災事案が続発しているため、万が一に備えて企画した。

 

 訓練には職員や署員ら約30人が参加。乗務員が乗客役の職員らを避難誘導し119番。その後、消火器で初期消火をしたり、けが人の救護にあたったりした。その後、消防署員が消防車で消火した。

 

 市内のバスの火災訓練で初めて「Live119」を活用し、職員が動画で火災の状況や乗客のけがの程度を伝えた。スマートフォンの位置情報から発生場所を正確に割り出し、ビデオ通話で現場の状況を的確に把握できる。豊橋営業所の中村勝利さん(52)は「電話よりも正確で迅速な対応ができるのではないか。ショートメッセージでのやり取りで、不慣れな人でも問題なく操作できそう」と話した。

 

 消防署の藤村宏署長は「避難誘導、初期消火、応急手当て、通報の四つの優先順位を的確に判断する必要がある。一人ではできないので乗客の避難を先にし、乗客に119番を依頼したのは良い対応だった」と講評した。

 

 事務所ではスモーク装置を使った煙体験などもあった。

消火訓練をする署員
消火訓練をする署員
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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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