「名鉄西尾・蒲郡線(西蒲線)対策協議会」は20日、西尾市役所で総会を開いた。昨年度の事業報告や利用促進に向けた取り組みの現状を報告した。
西尾-蒲郡の計27・3㌔が対象区間。吉良吉田-蒲郡の蒲郡線側は観光客や市民の通勤、通学での利用が多い一方、新型コロナウイルス禍での乗客減少や老朽化した設備の更新などを理由に、2027年度から「みなし上下分離方式」を導入し、存続することになった。
総会で協議会関係者は、昨年度の利用者が306万6000人で前年より0・1%増加したと説明。収入は前年より2096万円増え、3億7044万円となり、支出は1億1903万円増の13億4718万円だったとした。経常損失は、9億7673万円で物価高騰などで厳しい状況が続いていると述べた。
続いて、利用促進に向けた取り組みとして、絵画コンクールや車両を使ったイベントを開催し、魅力向上につなげたこと、SNSを使った情報発信にも努めていることを報告した。
総会に出席した蒲郡市の贄年宏副市長は「高齢化で移動手段を車から電車に切り替える人が多くなっている。子どもたちが学業に専念できる環境を整えるためにも西蒲線の存在は不可欠」などと話した。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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