名古屋市中区の業務用・給食用缶詰製造「天狗缶詰」は、豊橋市産のウズラ卵が入った食育ツールを開発した。「UZU-HABI for Kids」で、子どもが触覚を通じてウズラ卵の安全な食べ方を学べる。食育授業やワークショップを開催する教育機関および団体の募集を開始した。
2024年に発生した学校給食でのウズラ卵による誤嚥(ごえん)事故以降、給食の提供休止が相次いだ。鳥インフルエンザや飼料高騰といった要因も重なり、かつて国内に1500軒存在したウズラ農家は現在27軒にまで激減しており、日本のウズラ産業と食文化は存続の危機に直面している。
同社はウズラ卵を食卓から排除するのではなく、正しい食育によって事故ゼロとウズラ産業の存続を両立させるため、クラウドファンディングの実施や約1000件のヒアリングを経てこのツールを開発した。
豊橋産のウズラ卵が入ったスープジュレを透明なパウチに封入した。子どもたちはパウチ越しに卵に触れ、押したりつぶしたりする体験を通じて、「つるつるしている」「小さい」といった特性を直接手で実感できる。食べる前に形状や感触を認識させ、付属のミニテキストを併用することで、よくかんで安全に食べる習慣を自然に身につけさせる仕組みとなっている。
6月9日は「卵の日」だった。これを機に、全国の幼稚園や保育所、小学校低学年、子育て支援団体などを対象として、スライドを用いた座学やツールの触感体験、皮むき体験などを交えた出張授業の実施団体を無料で募集する。企業と教育現場が連携することで、子どもたちがウズラ卵と安心して楽しく向き合える環境の構築を推進していく方針だ。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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