県内水面漁協連合会東三河水系連絡協議会は20日、新城市内の豊川(とよがわ)で捕った稚アユを上流域の川に放つ「くみ上げ放流」事業について、川原馨副知事らに説明した。産卵から遡上までを同一水系内で完結させ、天然アユとして育てる取り組み。放流したアユが順調に成長している実績も示された。
説明会は、協議会に加盟する寒狭川中部漁協が企画した。漁協が管理する鳳来西部地区は川下の長篠堰堤(えんてい)に魚道がないため、天然のアユが遡上できず滞留している状況が続いた。そこで2025年、豊川水系の7漁協が県の許可を得て、くみ上げ放流を実施。中流部の牟呂松原頭首工で約1・2㌧を捕り、上流部で放流した。今年度は天竜川水系2漁協も加え、9漁協で1・5㌧を捕獲し、各河川に放った。
この日、事業を指導する県水産試験場内水面漁業研究所が実績を報告した。寒狭川中部漁協エリアでの25年度の放流後にあった追跡調査で、アユの平均体重は3・5㌘から104㌘に成長したことが示された。
協議会長の峰野修県議は、同じ水系での水産資源の有効活用に加え、高騰する他産地からの稚魚の購入費用を抑え、漁協の経営改善にも寄与することを説明した。
川原副知事は「持続可能な漁協を目指す素晴らしい挑戦だ。県も水産試験場などと連携して支援していきたい」と述べた。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。