新城市が地方創生アワード

2026/10/14 00:00(公開)
左から新城市地域おこし協力隊の今井真央さん、公民連携推進機構代表理事の八木下重義氏、佐藤副市長、平嶋さん、市産業政策課の永田美紀課長、同課の中野耕平係長=衆院第一議員会館で(提供)
左から新城市地域おこし協力隊の今井真央さん、公民連携推進機構代表理事の八木下重義氏、佐藤副市長、平嶋さん、市産業政策課の永田美紀課長、同課の中野耕平係長=衆院第一議員会館で(提供)

黄柳野高校と連携したキャリア教育と介護人材育成の成果

 全国1720自治体の中から独自の優れた取り組みを表彰する「地方創生Award2026」(一般社団法人公民連携推進機構主催、内閣府・総務省後援)が8日、東京都千代田区の衆院第一議員会館で開かれた。新城市が「専門人材育成」部門で表彰され、高校と連携したキャリア教育と介護人材育成の成果が高く評価された。

 同市が受賞した施策は「新城キャリア教育プログラム」。福祉・介護分野の担い手不足が深刻化するなか、市内の事業者と地域活性化起業人が連携し、黄柳野高校で実践的な教育と人材育成を進めてきた。職場体験やインターンシップを通じて生徒11人が介護職員初任者研修を修了したほか、希望者にはアルバイト採用を行うなど、学習から就労に至るまで段階的に支援する仕組みを構築した。若者が社会との接点を持ちながら将来のキャリアを描き、同時に地域の支え手を育てる公民連携のモデルとして注目を集めた。表彰式には佐藤浩章副市長らが出席し、表彰状を受け取った。

 当日の式典には、会場とオンラインを合わせて121自治体、350人超の関係者が参加した。開会に際し、同機構の設立当初から指導に当たる元内閣府副大臣の大串正樹衆院議員や朝日健太郎国土交通副大臣が登壇してあいさつし、地域課題に挑む自治体の姿勢をたたえた。

 続いて国の施策に関する基調講演が行われ、内閣府地方創生推進事務局(内閣官房地域未来戦略本部)の土屋直毅参事官が「地域未来交付金」の活用について、総務省ふるさと住民登録制度推進室の山本周室長が「ふるさと住民制度」についてそれぞれ解説した。また、地方創生大使を務めるタレントの平嶋夏海さん(元AKB48)やアイドルグループ「Rain Tree」の新野楓果さん、葉山莉瑚さんも参加し、式典に華を添えた。

 会場では新城市のほか、全国から選ばれた計14自治体が表彰された。健康増進部門では、鹿児島県垂水市が大学や病院、民間企業と連携して健康寿命の延伸を図り、年間医療費や介護給付費の大幅削減を達成した「たるみず元気プロジェクト」で受賞した。地域産業支援部門では、長野県駒ケ根市が伝統の養蚕業と最先端の創薬技術を結びつけ、蚕のさなぎを医薬品開発に生かす循環型の仕組みが評価された。さらに関係人口拡大部門では、神奈川県横須賀市が地元の高校生と若手市職員が対等な立場で課題解決に挑む仮想組織「はたらく課」で受賞するなど、各地の独創的な試みが紹介された。

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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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