豊橋の神宮寺 信玄着用か袈裟を発見

2016/10/09 00:00(公開)
信玄が着たけさ
 豊橋市の中心街、魚町の神宮寺で戦国武将の武田信玄が着用したと伝わる袈裟(けさ)が見つかり、29、30両日開催する地域のイベントで初めて一般公開される。8日には、参加するボランティアガイドらに披露された。
 袈裟は「七条袈裟横被 (しちじょうけさおうひ)」。イベント開催にあたり、約2週前、永井全道住職(69)や関係者が倉庫で箱に入った袈裟を発見した。
 1940(昭和15)年に寺が発行した「白雲山神宮寺誌」には、寺宝として「七条袈裟横被 武田信玄着用一領」の記述があり、箱の表には「七条袈裟横被」と記されていた。
 市中心街は45年6月、 空襲(豊橋空襲)を受け、 焼け野原となったが、当時の住職らが寺宝を持ち出し、袈裟も戦禍を免れた。永井住職も「子どもの頃、住職から信玄が着た袈裟と聞いていた」と振り返る。一般に公開したことはないと言い、倉庫にしまわれていたと見られる。
 イベントを企画した花園商店街振興組合理事長の岡本卓也さん(52)は「史実によると、豊橋(吉田)に2回来ていることから、何らかで寺に立ち寄った際に着たと考えられる」と話す。呉服店を営む岡本さんは「袈裟の生地は絹。おそらく天然の染料を使っているので色落ちもしていない」とみている。
 イベントに参加するボランティアガイドらも、興味深く見ていた。
 イベントは、花園商店街と隣接の新大手発展会が初めてタイアップして実施する「温故知新吉田の宿寺町再発見御朱印スタンプラリー」(吉田宿寺町再発見めぐり実行委員会主催)。市制施行110周年記念事業の市民提案イベントだ。
神宮寺など点在する八つの寺巡りが中心で、袈裟は2日間とも午前中に公開される。岡本さんは「多くの人に参加、見てもらい、吉田宿を盛り上げるきっかけにしたい」と参加を呼び掛けている。

PC:ボランティアガイドらに一足先に公開された信玄着用の袈裟=神宮寺で
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