豊橋市民病院で医療事故

2016/11/26 00:00(公開)
 豊橋市は25日、市民病院で手術した市内の男性(49)の左足首に機能障害が残った医療事故で男性に損害賠償として4189万7570円を支払うと発表した。市議会12月定例会に関連議案を提出する。
 市民病院によると、男性は階段から転落し、2013(平成25)年12月に骨折した左ひざの手術を受けた。翌年11月21日、固定に使っていたボトルを抜いた後、ひざを曲げやすくするための授動術を受けたが、左足首が自由に動かせない「左腓骨神経麻痺」となった。
 半年間リハビリを続けたが、麻痺が改善しないため名古屋大学附属病院で受診。治療する中、市民病院で受けた授動術の際に神経が切断されていたことが判明した。
 男性は神経の移植を受けたものの、左足首に障害が残り、歩きづらい状態という。今も名大附病院へ3カ月に1回の診察、市民病院に週3回のリハビリに通っている。
 授動術は、ボルトによる固定で硬くなったひざ関節を動きやすくするため行い、20代の4年目の医師が執刀。授動術は初めてで、神経を切断した意識はなかったという。
 市が払う損害賠償は、和解金3900万円に加え、休業補償などの概算払い289万7570円。
 市民病院の黒釜直樹事務局長は「在宅で不自由な生活を余儀なくされ、誠に申し訳なく、2度とこのような不幸な事故を起こさないよう誠心誠意安全な医療に取り組む」と陳謝した。
 今後は「手術手技の修練を重ね、チーム医療を徹底し、細心の注意を払う」と改善策を述べた。
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

光生会 さわらび会 虹の森 藤城建設 住まいLOVE不動産 蒲郡信用金庫 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国