木の葉から精油抽出

2016/11/28 00:01(公開)
実験で使われたヒノキの葉(左)と容器の中で浮遊する油
 森林資源の活用策を探ろうと、樹木の葉を使って精油(アロマオイル)を抽出する講習会が27日、設楽町役場で開かれた。同町では設楽ダム建設事業に関連する伐採木や、町民が保有する森林の樹木を有効活用した新たなビジネスを模索しており、参加した町民らに提案した。
 講習会は同町と国交省設楽ダム工事事務所が主催した。同事務所によるとダム建設工事では水没する約240㌶のうち森林約20立方㍍が伐採される。木材だけでなく枝葉などを含めて樹木をどう有効活用していくのかが課題となっている。
 町ではスギやヒノキの葉を簡易型蒸留機を利用して精油を抽出し、アロマオイルを精製していく「葉っぱビジネス」を将来的に町内で展開してもらおうと9月30日に県立田口高校生徒、10月15日に神田地区の住民向けに講習会を開いた。
 この日は田口だけでなく津具地区の住民ら23人が参加。専用の装置にヒノキの葉を入れ、蒸しあがった際に容器に水と油が抽出される実験を観察。講師は「ヒノキとスギの葉には防虫、消臭の効果がある」と説明した。
 また豊橋市や幸田町でアロマセラピーを行うセラピストが、芳香スプレーやハンドクリームのワークショップを行った。
 津具で民宿を営む小西真紀さんは「町民たちで参画し、まちの活性化につながれば」と期待した。
 清崎の加藤紘市さんは「伐採される樹木を考えると葉を刻む作業など人手も必要となりそうだが、ビジネスとなる可能性を感じる」と話した。
(安藤聡)
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