鳥インフル防疫対策強化へ豊橋市が家きん農家に消石灰追加配布

2017/01/06 00:00(公開)
緊急配布された消石灰=JA豊橋南部ライスセンターで
 豊橋市内で死んでいた野鳥から鳥インフルエンザの陽性反応が簡易検査で出たことを受け、同市と、隣接する田原市は5日、消毒用の消石灰を各市のニワトリなど家きん農家にそれぞれ配布した。両市などは昨年12月上旬、名古屋市の東山動物園で鳥インフルエンザ感染が出た際にも配っており、防疫対策を一層強化するため追加措置として実施した。
 豊橋市内の家きん飼養農家は、採卵鶏、養鶏など30戸。市は、JA豊橋の四つの施設で車両消毒を行いながら、農家1戸に20袋(1袋20㌔)ずつ配布した。
 寺沢町のJA豊橋南部ライスセンターでも、農家の車両が次々と訪れた。豊橋市内で見つかったことに、養鶏農家(70)は「危機感を持っている。とにかく防ぐしかない」と話した。
 養鶏会社に勤める男性(41)は、市内で2009(平成21)年に発生して以来、防疫体制を敷いていると言い、敷地や鶏舎周辺に消石灰をまいたり、ネットを張ったり、専門業者によるネズミなどの駆除も定期的に実施。「発生すると周辺の農家にも迷惑を掛ける。できる限りの防御をしないと」と話した。
(中村晋也)
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