豊橋信用金庫（山口進理事長）の「とよしん次世代経営者の会『元気塾』」のセミナーが14日、豊橋商工会議所で開かれた。メインセミナーでは、アソシア志友館副理事長・大竹美保子さんが「日本でいちばん幸せな社員をつくる！」を演題に話した。
　大竹さんは、赤字続きのホテルを立て直した元ホテルアソシア名古屋ターミナル総支配人で同志友館理事長・柴田秋雄氏の取り組みなどを話した。
　ターミナルホテルに関し「柴田さんが総支配人になり、従業員が会社を自分のものだと思えるようになって売上が自然と上がっていった」。
　自身も会社を経営している大竹さんは、従業員から意見を把握する中で「経営者と従業員は考えが違うと分かった。売上をつくるのは従業員。会社にどういう思いを持っているか、見過ごしてはいけないということを秋田さんから学んだ」と述べた。
　「私は従業員が得意分野で仕事をする環境づくりをしなければならなかったのに、それをしていなかった。従業員の能力を見極めて引き出し、やる気を引き出すには従業員が会社が好きなことで引き出せる」と話した。
　その上で「従業員が楽しんで進んで仕事をやっていけるようにするのが経営者、リーダーの役割。会社経営のこつは優しさ」と力を込めた。
　約２００人が聴講し、講演後、「顧客満足」「ＩＴ」のテーマ別セミナーに参加した。
（中村晋也）