豊川市議会3月定例会が23日開会。新たな副市長の選任が同意され、県職員出身の田中義章氏(60)の4月1日付就任が決まった。副市長2人制は東三河では豊橋市に次いで2例目。山脇実市長は新年度に向けて、施政方針と予算案大綱の説明を行った。
市議の賛成多数により、田中氏の副市長就任が正式に決定。主に建設関係部署の担当として、4月から竹本幸夫副市長と共に山脇市長をサポートする。
岡崎市在住の田中氏は名古屋大学、大学院を経て、県職員として建設畑で活躍。県建設部課長、知立、豊田加茂の建設事務所長、2015年からは公益財団法人・県都市整備協会理事長を歴任。麻生田町出身で国府高校まで豊川で過ごし「生まれ育った町なのでモチベーションが上がる」と意気込んだ。
新城設楽建設事務所第二東名自動車道新城出張所長として新東名高速をはじめ、中部国際空港へのセントレアラインなどの建設事業に尽力。用地買収交渉に実績があり、豊川市でも課題となっている国道23号バイパス開通に向けて「つながるかつながらないかで効果はかなり違う。何とかお役に立てれば」と話した。
山脇市長は「どの場面でも可及的速やかに対応可能な体制とし、トップマネジメント機能強化を図る」と副市長2人制の効果を説明した。
また、イオンモールの進出計画がある八幡地区については「市の総合的発展につながるよう関係する企業との協議を進め、公共施設の集約や住環境の整備など、用途地域の変更を含め慎重かつ適正な対応を図っていく」と話した。
この他、いじめ問題対策連絡協議会の条例制定などを含む38議案の上程と1件の報告が行われた。
(由本裕貴)