3・11を忘れない集い

2017/03/12 00:00(公開)
防災活動について考えた集い=さくらピアで
 豊橋市障害者福祉会館(さくらピア)で11日、東日本大震災追悼・復興祈念の「さくらピア3.11を忘れない集い」が開かれた。同館を利用する障害当事者や家族、近隣住民、市内外のボランティアら35人が参加した。
 同館では、東北支援バザーや防災頭巾作り、煙ハウス体験など、被災地を思うとともに当地の防災についても考えようと、毎年多彩な催しを続ける。今年は「みんなで防活ミーティング」と題し、防災講話や放水訓練などを実施した。
 はじめに、本田栄子・さくらピア事務長が「防災教育チャレンジプラン報告」を実施。同館の取り組みが、内閣府など主催の同チャレンジプランで防災教育大賞に輝いたことから、受賞報告と共に1年の事業を振り返るもので、「避難所体験」「防災タイム」「夏休み親子防災教室」「さくらピアサマースクール」について詳しく説明した。
 続いて、同市中消防署の山田昭久さんが防災講話を実施。「思い出す→知る→備える」を主題に、阪神淡路大震災以降の大規模自然災害・火災などを並べ、「小さな地震でも負傷者が出ていることを覚えておいて」と話した。現状を知った上での備えが大切とし、館内の防災について説明。館内図ではしご車が着けられる場所を示したほか、消防隊による主な救助方法、避難訓練の重要性、さらに家庭での防災対策についても説いた。
 講話後は同ミーティング参加者に、同館を利用していた他団体も加わった総勢約100人で「屋内消火栓と消火器訓練」を展開。代表者が玄関で放水訓練を行った。
 同館では被災地の直接支援として、26日に開く「春こいまつり」で東北や熊本の特産品を販売する「被災地復興応援バザー」を予定している。(田中博子)
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