豊橋市の家庭系生ごみ収集量 4月は目標の8割弱

2017/05/09 00:00(公開)
 豊橋市は8日、4月から分別収集を始めた家庭系生ごみの1カ月の収集量が1156㌧だったと発表した。目標量(1470㌧)の79%だった。集めた生ごみは“資源”として、市公共下水道汚泥処理施設・中島処理場で10月に稼働するバイオマス資源利活用施設で利用、電気や炭化燃料にされる。
 4月の収集量について、佐原光一市長は「予想以上の数字。発電効率が悪くなるので目標量を達成できるようにしたい」と話し、分別収集と施設に関し市民へ一層周知していく。
 生ごみは調理くず、食品くずと定義し、黄色半透明の指定袋でごみステーションへ持ち出すようになった。
 週2回収集で、地域によって月・木曜収集、火・金曜収集に分けてある。週平均の収集量は、当初こそ目標の70%だったが、後半の週は90%台となった。
 ただ、日量でみると、火・金曜収集が低い傾向。この曜日の地域は前日の月・木曜がもやすごみの収集にあたり、佐原市長は「早く捨てたい生ごみ。もやすごみに入れる家庭もあるかもしれないので、もやすごみへの混入状況も調べたい。悪い傾向が続くようなら、(収集曜日を)検討対象としたい」と述べ、8月からは事業系生ごみの収集も始まるため「上手につなげたい」と話した。
 生ごみは、バイオマス資源利活用施設で利用、電気や炭化燃料になり、今まで燃やされていた生ごみが100%エネルギー化される。焼却しないことで年間約1万4000㌧の二酸化炭素削減につながる効果もあり、市側は生ごみ分別収集の利点などを市民にPRする。
(中村晋也)
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