トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展大賞に財田さん

2017/07/09 00:01(公開)
大賞に選ばれた財田さんの「かさねがさね」
 豊橋市美術博物館は、創造的な制作に打ち込む新進作家を発掘・顕彰する「第7回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」の受賞者を発表。大賞の星野眞吾賞には、東北芸術工科大学日本画コース副手の財田翔悟さん(31)=山形市=による「かさねがさね」が選ばれた。
 戦後の日本画壇に多大な影響を与えた豊橋出身の日本画家・星野眞吾氏と、妻の日本画家・高畑郁子氏の寄付による美術振興基金を活用した、3年に1度の全国公募展。「明日の日本画を求めて」をテーマに既存の概念にとらわれない新たな日本画を募り、今回は206点が寄せられた。吉田俊英・名古屋ボストン美術館特別顧問を審査員長に専門家5氏が審査、大賞・準大賞・優秀賞各1点と、入選53点が決まった。
 大賞作「かさねがさね」は「エアブラシによる写実的彩色法を重ねた画面を“磨き上げ”る古典的漆技法を応用しつつ、見る者と見つめられる者との交錯する“静かな視線のドラマ”の中で、現代における人間心理の微妙な動きを捉えた作風」(選評より)。財田さんは「制作は自分の中で苦しい部分もあったので、結果が伴ったことはうれしく、支えてくれた周囲への感謝がこみ上げてきた。今後も精進したい」などと喜びを語る。
 準大賞には会社員・画家の中澤美和さん(34)=神奈川県藤沢市=の「環る景色」、優秀賞にはアーティスト・
準大賞・中澤さんの「環る景色」
優秀賞・
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