全日本大学生チャンプが小坂井高校へ

　豊川市の小坂井高校（高畑尚弘校長）で２日、「第21回スポーツ模範演技会」が開かれ、全国大会で実績がある花園大学（京都）の男子新体操部が来校し、全校生徒９２０人や父母らを前に迫力ある技を披露した。
　主将で、先月の全日本大学生新体操選手権のスティックとロープ部門で優勝した小川晃平さん（22）ら部員12人は、前転や側転、宙返りなどを鍛え抜かれた肉体と運動神経で次々と披露。体育館に設置された床を囲んだ生徒からは驚きの声が相次いだ。音楽に合わせ、息の合った団体演技にも拍手が沸き起こった。
　部員一人一人を紹介した指導者の野田光太郎さん（34）は、卒業後はテーマパーク「ユニバーサルスタジオ・ジャパン」に就職してパフォーマンスを生かす部員もいることを明かした。「シルク・ドゥ・ソレイユ」にも在籍した谷本竜也さん（29）の技にも生徒らの目は釘付けだった。
　スティックやロープ、リングなどの道具を使った生徒による体験時間もあり、３年の吉川大賀さん（18）は「あんな難しいことをこなせるのはすごい。テレビで見るのと実際に見るのでは全然違う。興味が湧いた」と話した。
　模範演技会は開校翌年の１９７７（昭和52）年から続く行事で、さまざまな競技のトップレベルの大学生や実業団、プロ選手を招いて開催。93年からは３年に一度開催しており、花園大学男子新体操部は６年ぶりの来校となった。
（由本裕貴）