豊橋から贈られた紡績機で製造

　豊橋からカンボジアに贈られた紡績機「ガラ紡」で製造したカンボジアの綿製品などを展示即売する「カンボジア森のハーブ物産展」が30日、豊橋市駅前大通２のほの国百貨店８階催事場で始まった。現地で働く女性４人が来日し、「素材の良さを広めたい」と実演販売を行っている。４日まで。
　展示会はＮＰＯカンボジアコットンクラブの主催。元テレビディレクターの古澤敦さんが代表を務め、２年前に豊橋から贈られたガラ紡で現地バッタンバンで綿栽培と工場が立ち上げて活動を続けている。今年５月には現地で働く姉妹が来日し、海外渡航経験がないナリ（26）チャンライ（24）ソックリー（34）ソコンさん（20）の４人が訪れた。
　「古澤さんからはカンボジアには天然由来製品を作る環境にある長所があると教わった。日本でどう評価されるのが楽しみ」とナリさんは話している。
　会場ではストールやワッフル織りのタオル、先染めした糸などを展示販売している。
　豊橋から現地に行き来して活動を支えている川合隆司さんは「販売体験を通してカンボジアでのビジネスなど今後に生かしてもらえれば」と話している。
　またこの日、ナリさんと文通しているジャーナリストの池上彰さんが来場。４人に筆記用具などをプレゼントした。
（安藤聡）