豊川市都計審で「宮下」交差点の立体化承認

2017/12/22 00:01(公開)
前芝豊川線の立体化イメージ図(道路の形状や、橋脚や地上道との合流位置は未決定)
 豊川市都市計画審議会が21日、市役所で開かれ、小坂井バイパス(BP)から続く都市計画道路・前芝豊川線を高架にかさ上げし、国道1号との交差点「宮下」を立体化させる県の方針を承認した。来年度から基本設計に入り、2019(平成31)年度の着工を目指す。
 県の計画では、前芝豊川線のうち小坂井BP入り口付近の交差点「才ノ木南」から国道1号と交わる「宮下」、さらに東の「宮下東」までの3つの交差点を範囲とする約580㍍区間をかさ上げ。「仲堀」手前で地上道と合流する。
 小坂井BPの西にある三河港と、東の東名・豊川インターチェンジを結ぶ主要道路に位置付けられ、三河港での取り扱い貨物量も増えていることから、特に国道1号と交わる「宮下」が現状の平面交差から立体交差に変わることで、この付近の渋滞の解消が期待される。
 大貝彰・豊橋技科大教授を委員長とする委員16人による審議では、豊橋市など広域な観点でも実現を求める意見があったとされた他、7月の地元説明会で住民から着工前の説明会を要望する声があったことも報告され、全会一致で県の計画に「異議なし」と承認した。
 現在地質調査を行っており、高架道路を支える柱は車線間に設けるため新たな用地買収の必要はなく、順調なら再来年度に着工予定。山脇実市長も推進する、完全無料となった小坂井BPから豊川ICまでを1本の高架道で結ぶ一大構想が現実に一歩近付く。
(由本裕貴)
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