とよはしまちなかスロータウン映画祭の特別企画

　開催中の「第16回とよはしまちなかスロータウン映画祭」の特別企画としてクレイジーケンバンド（ＣＫＢ）のボーカル、横山剣さん（57）が28日、穂の国とよはし芸術劇場でトークショーを行った。この日上映された主演映画や音楽などについて語り、歌声も披露、満員の観客を喜ばせた。
　第２回にも登場し、15年ぶりとなった横山さん。今回は、ＣＫＢの活動拠点・横浜を舞台にした主演映画「イイネ！イイネ！イイネ！」（２０１６年）の上映に続いて登壇した。
　映画は生まれ育った横浜の市内のロケが多く、幼少の頃の思い出も反映されたという。車好きで知られ、車が連なって走るシーンは「楽しいツーリングになりました」と横山さん。
　作曲も「半分以上が車の運転中に浮かび、脳内に残る曲を残す」と笑い、「歌詞はメロディーとともに一筆で書けることもある」と話した。
　影響を受けた曲については「円楽のプレイボーイ講座12章」と話し、小学生時代、何度も聴き「音に迷った時は、これをかけている」。
　思い入れの深いＣＫＢの曲には、縁の深い豊橋と横浜に共通する曲「路面電車」を挙げた。「中学生の頃まで横浜でも走っていた路面電車。タイで出会った路面電車の感じだったビートで作った」と紹介し、場内に曲が流れると歌い出す一幕もあった。
　普段使っているキーボードを弾きながらＣＫＢの曲「生きる。」など数曲を歌い、ファンら観客からは手拍子。２月17日には豊橋市内でライブもあり、再会を期しながらステージを後にした。
（中村晋也）