最高位「ソリスト賞」受賞

2018/02/23 00:02（公開）

キャリア・教育文化・エンタメ

ソリスト賞の受賞を笑顔で報告する佐原君㊨=豊川市役所で

ショパン国際ピアノコン・アジア大会で豊川西部中の佐原君

　１月11、12日に横浜市などで開かれた「第19回ショパン国際ピアノコンクール・アジア大会」の中学生部門で、最高位のソリスト賞に選ばれた豊川市立西部中学校１年の佐原冠（かむろ）君（13）＝御油町＝が22日、市役所で山脇実市長に受賞を報告した。
　大会で佐原君はショパンの「エチュードＯｐ25－６」を奏で、ソロ中学生部門で金賞を受賞。さらに複数部門の金賞受賞者の中から一人に与えられるソリスト賞という勲章も勝ち取った。「大きなコンクールに出るのは好きなので、気持ちよく弾けたのが良かった」と、緊張することもなく演奏した。
　母の勧めで３歳からピアノを始め、豊橋市の教室で週１日指導を受ける。小学２年時にはピアノを買い与えられ、長い日は８時間近くも練習する。アジア大会へは小学３年時に出場し、銅賞だっただけに「あの時の悔しさがあったから、リベンジできた」と振り返った。
　「音からピアノの形まで、何から何まで好き。ピアノは自分の生活の一部。なければ成り立たない」と言う佐原君。ショパンの他、ベートーベンやドビュッシーらの名曲も弾く。
　今後の目標は、２０２０（平成32）年にショパンの母国・ポーランドで開催される「ショパン国際ピアノコンクール」への出場だ。クラシック音楽鑑賞が趣味の山脇市長からも「世界を舞台に活躍してほしい」とエールを送られた。
（由本裕貴）

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