コツコツやれば何かできる

2018/03/04 00:00(公開)
登山家としての経験や多方面での活動を語る野口氏=豊川市文化会館で
豊川でアルピニスト野口さんが講演

 豊川市は3日、市文化会館で人権・男女共同参画講演会を開き、アルピニスト野口健さんが「私の分岐点~落ちこぼれが山に出会った~」と題して約1300人に講演した。
 25歳でエベレスト登頂に成功し、当時の7大陸最高峰登頂最年少記録を樹立。エベレストや富士山での清掃活動や、フィリピンでの旧日本軍戦没者の遺骨収集活動にも取り組んできた野口さん。
 エジプト人を母に生まれ、その顔立ちから小学生時代はいじめられ、両親の離婚で荒れた高校時代を振り返りながら、停学期間中に父の助言で約3週間の一人旅に出たことを紹介。旅の途中、ある本屋で手にした登山家・植村直己の著書に感銘を受け、登山を始めたことを明かした。
 「今できることをコツコツやっていく大切さが書かれていた。コツコツやれば、こんな自分でも何かできるかもしれないと思った」と野口さん。父の「冒険は資金を集めることから始まっている」という言葉に刺激を受け、自らの信条や熱意を訴え、支援者を増やした経緯も紹介した。
 当初は約100人で始まった富士山での清掃活動が、今は毎年7000人前後の参加者が集まるまでになった。「近く、山梨県側で『ごみゼロ』を宣言できるかもしれない。人と人の輪をどう広げるか。学生時代からのスポンサー活動が生きたと思う」と振り返った。
 会場では豊橋人権擁護委員らによる啓発グッズ配布も行われ、人権キャラクターも迎えた。
(由本裕貴)
来場者を迎える人KENまもる君㊧とあゆみちゃん=同
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