豊橋技科大が男女共同参画着々

2018/03/04 00:01(公開)
男女共同参画推進の取り組みを説明する中野教授=豊橋技術科学大学で
 豊橋技術科学大学(大西隆学長)が男女共同参画を推進し、女性教員比率が10%近くまで上昇するなど徐々に成果を上げている。工学系大学のため、教員、学生とも男性が圧倒的だったが、学内の意識改革や女性が働きやすい環境整備、“理系女子”を増やすための取り組みなどを実施。13日には、女性卒業生のOG会も立ち上げる。
 推進力となっているのは、男女共同参画推進本部。2013(平成25)年度には女性教員比率の数値目標を設定し、10年後(23年度)の13%を目指している。
 これまで、意識を高めるためロゴマークを作るなどしたほか、本年度は男女共同参画に関する川柳コンテスト、講演会などを継続した。
 昨年、改修した図書館には、学生や教職員ら全ての女性、地域の人も利用できる「女性支援エリア」を新設。休憩室、授乳室、更衣室などを配置し、託児にも使える。
 農業者ら地域の女性を対象に発信力を高められる研修会も開催するなど、地域も含め男性、女性も働きやすい、学びやすい環境づくりを進めている。
 こうした取り組みにより、女性教員比率は14年度に4・9%だったのが17年度は9・3%、21人(全教員225人)に上昇。国立大学協会のランキングでも、下位ではあるものの、横ばいが多い中、前回の84位から79位に上がった。一方、女子学生数の比率は2月現在で10・1%(211人)。
 13日には、OG会「豊彩会」のキックオフイベントを大学図書館で開催する。女性卒業生が少ないため、ネットワークをつくることで女性の人材公募に活用したり、女子学生のキャリア形成を支援したりする。
 また、推進本部副本部長を務める中野裕美教授が新年度から初の女性副学長に登用され、本部長にも就任。男女共同参画を一層推進する。
(中村晋也)
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