豊橋で東三河ジュニアスポーツ勉強会

2018/04/08 00:00(公開)
ディスカッションをするパネリストら=豊橋市公会堂で
 ジュニア期のスポーツについて考えようと「第1回東三河ジュニアスポーツ勉強会」(同実行委員会主催、東愛知新聞社など後援)が7日、豊橋市公会堂で開かれた。スポーツに取り組んでいる子どもや保護者、指導者ら約450人が参加し、専門家らの話やディスカッションに耳を傾けた。
 健康を損なってまで頑張ってしまう今のジュニアスポーツの在り方に疑問を呈し、勉強会を通してバランスの取れた練習や指導の意識を普及させようと初めて開催された。
 講演では医療や栄養などさまざまな分野の専門家6人が登壇。産婦人科医でスポーツドクターの宮本由記医師(小石マタニティクリニック)は、女子アスリートの場合、練習時間の多さによるエネルギー不足で無月経になることなどを説明。運動量に見合ったエネルギー摂取の大切さを話した。
 豊橋整形外科江崎病院の江崎雅彰院長は、ジュニア期の疲労骨折や野球肘などのスポーツ障害について説明。「子どもが痛みを訴えたときはしっかりと診察を受けさせ、医療現場とスポーツ教育の現場がもっと連携していくべき」と訴えた。
 心理面からは、プロスポーツチームなどでもメンタルトレーニング指導を行う大阪体育大学の土屋裕睦教授が、メンタルの重要性、栄養面からは中京学院大学短期大学の浜野純助教授がジュニア期に必要な栄養摂取について話した。
 バレーボールの荒木絵里香選手と車いすテニスの国枝慎吾選手などのコーチを務める丸山弘道氏も登壇し、アスリートやコーチの視点からの見解を語った。
 パネルディスカッションでは、専門家6人に加え、元日本体育協会スポーツ科学研究室長の伊藤静夫氏と、元マラソン選手でNPO法人TTRunners(豊橋市)の仲井雅弘理事長がパネリストを務めた。日本ではあまり普及していない年間トレーニング計画の作成や、部活動の在り方などについて意見を交わした。
 ジュニア期に体を壊すほどの練習をすることに対し、同会の副実行委員長でもある仲井氏は「子どもはトレーニングの中の基礎が大切。すごく素質がある子がいても、無理をさせないよう指導者側がどれだけ我慢できるかだ」。伊藤氏も「日本で足りないのは、コーチングの基本的なことだけはしっかり押さえておくという考えだ」と指摘した。
(井嶋義典)
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