田原署で11日、タレントでラジオパーソナリティーの黒岩唯一さん（51）を同署広報大使とする委嘱式が開かれた。黒岩さんへの委嘱は今回で４期目となる。
　サーフィンをしに田原市に足を運ぶ縁で、２０１４（平成26）年から同署の広報大使を務めるなどしている。これまでパトカーの巡回やイベントなどで流されるメッセージを通じて、交通安全や防犯を訴える啓発活動をしてきており、今年度も続けていく。９月にはＩＳＡ世界サーフィン選手権が同市で開かれることから、そこでの活動も期待されている。
　同署の開田裕二署長から委嘱状を受け取った黒岩さんは「流れる声での啓発活動はもちろん、人が集まる９月のワールドサーフィンでも防犯や交通安全を発信し、盛り上げ役もやります」と抱負を語った。
　「黒ちゃん」の愛称で親しまれている黒岩さん。27歳の時に、東京から名古屋に移り、テレビ、ラジオ、イベントなどでタレント活動をしており、ラジオ番組では交通安全キャンペーンにも取り組んでいる。中学時代から始めたサーフィンをするために田原市に通っている。
　同署によると、ここ数年、同市沿岸部での車上ねらいの被害件数が減っているという。
　開田署長は「（黒岩さんの）声の力はすごく大きいと思います。サーファーだけでなく、市民の人に（注意する意識が）広がっていけば」と期待を寄せた。
（井嶋義典）