「神野新田物語」出演者決まる

2018/08/29 00:00(公開)
決定した「神野新田物語」の出演者=豊橋市役所で
 明治時代、豊橋市西部に広がる神野新田の開発を手掛けた人々の人生を描いた群像劇「神野新田物語」の第1話「新田の完成」の出演者が決まり、28日に発表された。公募の市民ら60人を超える規模になり、12月の公演に向けて稽古に励んでいる。
 郷土の偉人を次世代に伝えるため演劇を制作、上演している市民団体「ひとすじの会」(豊橋市、宮下孫太朗会長)が開催。豊橋のまちづくりを語る上で欠かせない神野新田の開発にまつわる物語を3部作で舞台化する。
 新田の完成は、1875(明治8)年から完成する96年までの物語。堤防が壊れ、売り出された「毛利新田」を購入、干拓に着手した名古屋の実業家・神野金之助をはじめ、後に夫婦となる金之助の甥・三郎と娘りき、強固な堤防造りに貢献した労働者ら関わった人たちにスポットを当てる。
 小学2年生から84歳まで幅広い世代の人が顔をそろえ、労働者役には現在の堤防の耐震工事に関わった石黒組の役員や社員も出演する。
 物語の中心となる三郎役の県立豊橋西高校3年・山田悠斗さんは「演劇部だが、幅広い世代の人と一緒にやるのは初めてで勉強になります。三郎の名に恥じないよう精いっぱい演じたい」と抱負。りき役の県立豊橋東高校2年・福井ひかるさんも「13歳の女の子のりき。無邪気で純心な一方、聡明さも持っている。難しいですが、精いっぱい演じたい」と意欲を話した。
 金之助を演じる元劇団四季所属の天野陽一さんは「実直でリーダーシップのある金之助だが、あっただろう苦渋の決断や葛藤をリアルに表現できればと思う」と意気込みを述べた。
 三郎の幼少期を演じる豊橋市立福岡小学校6年・田中悠陽さんは「学校でも神野新田の劇をやっていて、今回参加した。無邪気で明るい三郎さんをしっかり演じます」と話した。
 公演は12月22、23両日、豊橋市の穂の国とよはし芸術芸術劇場プラット。2回ずつの4回公演で、チケットはプラットなどで販売している。小・中学生は2階席に招待する。問い合わせはカットハウス「孫太朗」(0532・55・5610)へ。
(中村晋也)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

さわらび会 住まいLOVE不動産 虹の森 藤城建設 蒲郡信用金庫 光生会
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国