豊橋・さくらピアで「防災タイム」

2018/09/17 00:00(公開)
避難訓練を通して館利用者が避難経路を確認する「防災タイム」=さくらピアで
避難訓練を通して館利用者が避難経路を確認する「防災タイム」=さくらピアで
 豊橋市障害者福祉会館「さくらピア」で今月2日から16日まで、毎年恒例の「防災タイム2018」が設けられ、同館利用者が期間中に避難訓練を体験、館内の避難経路などを再確認した。
 さくらピアは豊橋障害者(児)団体連合協議会が運営。毎秋に「避難所体験」を大々的に実施しているほか、3年前からは9月に2週間「防災タイム」を設け、避難経路の安全について館職員が利用者とともに考える機会にしている。昨年は57団体延べ505人が参加。今年は15日間、1日3回実施し、期間中は昨年より多い60数団体延べ約670人が訓練に参加した。
 訓練放送を受けた後、館の職員は誘導しないため、各階各部屋を使うグループは自分たちだけで避難経路を確認しながら同館前の桜ヶ丘公園に移動するというもの。事後にアンケート調査をし、今後に生かしていくという取り組みだ。
 体育館で運動していた車イス利用者や階上の部屋を使っていた白杖利用者ら、訓練に参加した人たちは、避難場所の公園に着くと、避難経路上にある壁の耐震についてやパトランプの設置場所・数、ドアノブの開け閉め、急いでいる際の段差の危険性についてなど、同館職員に訓練中に気付いたことや要望を伝えていた。「同様の取り組みが全市に広がっていけば」と本田栄子・同館事務長は話す。
 (田中博子)
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