穏やかな気候に恵まれた節分の3日、東三河各地で祈とうや豆まきがにぎやかに行われ、年男、年女らによる豆まきに子ども、家族連れらが福を求めて集まった。
砥鹿神社はでフェニックス選手ら参加
豊川市一宮町の三河国一之宮・砥鹿神社(岩崎和夫宮司)では、節分祭が行われた。午前から午後の4回、境内の特設やぐらから、裃(かみしも)姿の年男や年女、政財界の関係者らによる豆まきが行われた。
昨年に続きBリーグ三遠ネオフェニックスの選手も参加し、鈴木達也さん(27)、菅野翔太さん(27)、寺園脩斗さん(24)、ゼネラルマネジャーの鹿毛誠一郎さん(43)、マスコットのダンカーが福豆をまいた。ブースターも訪れ、キャプテンの鈴木さんは「皆さんに福が訪れることを期待してまきました。チームの“まき”返しのきっかけにしたいですね」と笑顔。
福豆にはチームの試合観戦券も当たるくじが入っており、角をつけた鈴木さんのお面をかぶって来場した会社員・大眉香菜さん(36)は「一度も試合を観に行ったことがない人に当たって、一人でも多くの方に応援に来てほしい」と願った。
(由本裕貴)
豊橋の老津神社で節分祭
豊橋市老津町の老津神社では、節分祭が行われ、祈とうを受けた厄年にあたる男女約30人や地元の名士、駆けつけた議員らが、特設やぐらや本殿から威勢よく豆をまいた。
福引券入りの豆の入った袋を拾った人には、テーマパークのペアパスポートや商品券、自転車などが当たった。
会場係を務める老津町のトマト農家・松井俊和さん(42)は「豆まきは、大人も子どももわくわくしている」、会社員・田中威晴さん(36)は「朝から会場準備をしたが、雨が降らなくてよかった」、同・福士宗秀さん(36)は「豆を拾った人は福をもらって縁起がよいと言われている」と話し、豆まきを見守っていた。
中村和彦宮司(56)は「近隣地域からも来てくれたり、節分祭に帰省してくれたりする人がいるのがうれしい。これからも地域の皆さんが集える行事として工夫をしながら地域を盛り上げたい」と話した。
(小島幸子)
田原の潮音寺で朝から4回
田原市福江町の潮音寺でも節分会が行われ、午前10時から午後1時過ぎまでに計4回の豆まきを実施した。
厄よけ祈願などの祈とうを済ませた年男、年女、地域の名士らが裃(かみしも)姿で境内に特設したやぐらに登場。福豆や餅、菓子、落花生などを豪快にまいた。
豆まき役を務めたのは、4回で計200人。宮本利寛住職が「『福は内』だけを言って、皆さんの福を授けてください」と呼び掛けた。
やぐらの下には、日曜とあって小学生らの姿も目立ち、競って拾っていた。豆まきでは福引き券もあり、当たった人は日用品、菓子などを手にしていた。
(中村晋也)
本殿から行われた豆まき=老津神社で
計4回行われた豆まき=潮音寺で