田原でスイートピー出荷最盛期

2019/02/22 00:00(公開)
最盛期を迎えるスイートピーの収穫作業=田原市堀切町で
最盛期を迎えるスイートピーの収穫作業=田原市堀切町で
 県内1位の出荷量を誇るスイートピーの出荷が産地の田原市で最盛期を迎えた。ピンクや白など可れんな見た目と「門出」という花言葉から卒業や入学の祝いとして人気が高く、東京や京都など全国へ届けられる。
 JA愛知みなみスイートピー出荷連合によると、所属する生産者12人で年間260万本以上を出荷。田原市のスイートピーは日持ちがよく、高品質なことで知られる。
 同市堀切町の生産者・小久保禮次さん(54)のハウスでは「ティアラ」「アプリコット」など10品種を栽培。年間約30万本、最盛期で1日8000本を収穫する。出荷のピークは3月20日ごろまで約1カ月間続き、甘い香りに包まれたハウス内では、21日も、小久保さんらが1本1本にハサミを入れ、丁寧に摘み取っていた。
 今季は、昨夏の台風の影響でハウスが破損した農家もいて、出荷量の減少が心配されていたものの、生育は順調で例年と変わらない出荷量を見込む。一方で、近頃の気温上昇で生育が早まる懸念があるため、小久保さんのハウスでは冷房を入れて温度を調整。「3月に一番需要があるサイズを保てるか心配だが、花は例年通り高品質な出来栄え」と話している。
(飯塚雪)
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