吉田神社の祭礼と歴史展

2019/03/05 00:01(公開)
明治時代の豊橋祇園祭の様子が分かる「吉田神社旧式祭礼図絵馬」=豊橋市美術博物館で
 かつての吉田城内にあり、城主の庇護を受けた吉田天王社(現・吉田神社)。祭礼での花火は、豊橋の夏の夜を彩る手筒花火や打ち上げ花火で知られる「豊橋祇園祭」として現代まで受け継がれている。そんな同社の祭礼や花火の今昔、同社の歴史などを多彩な資料で紹介する企画展「吉田天王社と神主石田家」が現在、豊橋市美術博物館2階で開催中。24日まで。
 同館が一昨年から進めていた同神社の調査がまとまったことから企画した展示会。会場では「夏の風物詩-豊橋祇園祭-」「江戸時代の吉田天王社祭礼」「牛頭天王信仰と戦国時代の石田家」など、内容を5つに分類し、古文書や書状、彫刻、工芸品など資料約150点を展示紹介している。
 会場では、大筒や建物花火、笹踊りから会場の賑わい、神輿渡御の様子まで、当時の祇園祭の模様を横3・5㍍の大画面に細かく描いた「吉田神社旧式祭礼図絵馬」(明治23年)を皮切りに、現在の氏子に取材した祭礼の様子や手筒花火の製作工程、祭りに関する図絵や使われた獅子頭・面、当地周辺の牛頭天王信仰を表す仏像、戦国時代から江戸時代に神主を務めた石田家についてなど順に紹介。珍しいものでは、鎌倉時代の獅子(狛犬)、江戸時代後期に宗偏流の茶人として活動した神主・石田秀堅(偃松軒青標)の遺品である千利休から古田織部へあてた直筆書状なども展示している。同社の歴史を紐解くと共に、吉田城主・城下の町衆に愛された同社祭礼の一端をうかがい知ることができる。
 一般・大学生400円、小中高生200円(ほの国こどもパスポート持参の小中学生無料)。期間中の16、23日はいずれも午後2時から同館学芸員によるギャラリートークを予定している。
(田中博子)
大筒や絵馬などが展示された会場=同
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