技能グランプリの建具 田原の川口さん厚労大臣賞

2019/03/26 00:02(公開)
作品と賞状を手に山下市長に報告した川口さん㊨=田原市役所で
 年齢を問わず全国の一級技能士らが技を競い合う天皇陛下御在位三十年記念「第30回技能グランプリ」(厚生労働省、中央職業能力開発協会など主催)の建具で、田原市田原町の川口木工所代表・川口博敬さん(42)が最高賞の厚労大臣賞を受賞し、25日、同市役所で山下政良市長に喜びを報告した。組子細工で扇面や幾何学模様を表した作品の衝立も持参した。
 建具業界で2大大会とされ、もう一つの全国建具展示会でも2011(平成23)年と15年に内閣総理大臣賞を受賞。父・秀丸さん(76)も、この二つの大会で同じ賞を獲得しており、業界初の親子2代で最高賞ダブル受賞となった。
 同グランプリは神戸市で行われ、建具は3月2、3両日に開催。都道府県職業能力開発協会などから推薦された13人が出場した。12時間以内に与えられた材料で大きさ1㍍四方の衝立の外枠部分を作り、内側は自由にデザインして技を競う。
 川口さんは、自由課題の内側を、くぎなどを使わずに小さな木片に切り込みなどをつけて幾何学模様を表現する技法・組子細工を使用。神代杉や杉で扇面などをつくり、色の濃淡や躍動感を表した。
 本番までに約2カ月間練習し、試作品は12個に及んだ。最初は出来上がるまでに30時間もかかったが、短縮方法を考え、8個目にして12時間で仕上げられるようになったという。
 本番は10分前に完成することができ「集中して練習通りできた」と振り返る川口さん。受賞に「毎晩遅くまで取り組んだことが結果につながり、本当にうれしいです」と喜んだ。
 山下市長は「この技を次の人へ伝承していってほしい」と期待を込めながら祝福した。
(中村晋也)
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