豊橋市新吉町の龍拈寺で1日、晋山式があった。僧侶150人、信徒ら200人以上が参加し、就任した尚道信也新住職を祝った。
創立は戦国時代中期の1528年と伝わる。当時の吉田城主、牧野信成が亡父の23回忌追善のため建てたとする説と、従来あった寺院跡に信成が建てたとの説がある。
吉田城の南にあり、当時は重要な地点でもあったことから、今川義元感状などにも名前が記されている。徳川家康の時代に隆盛を誇り、吉田城歴代城主の庇護を受け、25石の朱印地と興徳寺の20石を合わせると45石を有したという。豊橋空襲で山門以外が焼失したが、1965年に本堂が再建された。山門は市有形文化財に指定されている。神宮寺、悟真寺とともに「吉田三ケ寺」の一つとされる。
この日は最初に稚児行列があり、豊橋中央幼稚園児と一般参加の70人が着物や冠を身につけ、町内を練り歩いた。その後曹洞宗の大本山、総持寺(横浜市鶴見区)の石附周行住職を迎えた。
新しい尚道住職は、これまで住職を務めていた賢養院と、龍拈寺の両信徒らと稚児に見守られながら山門から境内に入り、本堂で石附住職と対面した。
式典後は先代の尚禅欽也住職の先住7回忌が営まれた。【岸侑輝】
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地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
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