豊橋総合動植物公園の顔 カバの「大吉」が天国に

2019/03/28 00:00(公開)
天国へと旅立った大吉(提供)
天国へと旅立った大吉(提供)
 豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)の顔として愛されてきたカバの「大吉」(雄、44歳)が27日早朝、飼育員に見守られながら眠るように天国へと旅立った。国内3番目の高齢で、老衰と見られる。30日午後1時から、カバ舎前でお別れの会を開く。
 大吉は3月初旬から、徐々に食欲がなくなりプールから出られなくなっていた。薬剤投与や水位の調整、エサを工夫するなどして、懸命に治療を行ってきたが、前日から容態はさらに悪化し、息を引き取った。
 隣の部屋から心配そうに見守っていた娘のサツキも、27日は外の大きなプールには出ず、父親の死にショックを受けた様子だったという。
 1974(昭和49)年、仙台市八木山動物園で生まれた大吉は、1歳半でのんほいパークへ。89年には妻のトヨコとの間にサツキをもうけた。生命保険会社のコマーシャルに出演して一躍有名となり、その後も園のポスターにもなった大きな口を開けてエサを食べる姿は、来園者から広く愛されていた。
 28日~4月7日、カバ舎前に献花台が設置される。
(飯塚雪)
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