新城で満州開拓団三友会の慰霊祭

2019/04/06 00:00(公開)
拓魂碑の前で祈る会員ら=新城市桜渕で
拓魂碑の前で祈る会員ら=新城市桜渕で
 太平洋戦争中、満州に向けて県が送り出していた開拓団「第9次三合東三河郷開拓団」の引き揚げ者でつくる三友会(伊藤哲人会長)は5日、新城市の桜淵公園で慰霊祭を行った。3人の引き揚げ者とその家族、協力団体ら19人が参列し、めい福を祈った。
 同開拓団は1939(昭和14)年に東三河地方を送り出し母体として移民団が組織され、翌40年に黒竜江省甘南県に入植。満州などで亡くなった人たちへの慰霊と開拓魂を記念して71年5月には豊川(とよがわ)右岸の同公園東側に「拓魂碑」が建立された。碑文には村づくりに心血を注ぎ、終戦時の団員は530余人となり、敗戦により日本へ引き揚げまでの間に被弾や病魔に伏して200人以上が亡くなったと記されている。
 同会は終戦の日と正月、春に公園に集って慰霊と碑の管理を行っている。今年は引き揚げ者の伊藤会長(81)=東栄町本郷=と夏目幾世さん(81)=豊川市一宮町=、小林政央さん(81)=同市赤代町=3人と、関谷城三さん=故人=の娘・田部井捷子さん(80)=豊橋市八町通5=と、協力団体の15人が参列した。
 伊藤会長は「碑が建立した当時は200人近く来ていた。今では3人しか来られないのが現状。可能な限り続けていきたい」と話し、参列者と一緒に手を合わせた。
(安藤聡)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

蒲郡信用金庫 藤城建設 住まいLOVE不動産 さわらび会 虹の森 光生会
hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国