「田原凧まつり」が始まる

2019/05/26 00:00(公開)
写真撮影で色鮮やかな武者絵などが描かれた初凧を手に並ぶ家族連れら=トヨタ自動車厚生センターで
 第59回田原凧まつり(東愛知新聞社など後援)が25日、田原市内で開幕した。子どもの誕生を祝う初凧の祈願と凧揚げが行われ、鮮やかな絵柄の初凧が舞い上がった。最終日の26日は、空中で糸を切り合う名物の「けんか凧合戦」が繰り広げられる。
 同市では、江戸時代から続く「初凧」と「けんか凧」をまつりの主催者、田原凧保存会が受け継ぐ。初凧は江戸時代初期、男の子が生まれた年の翌年、端午の節句に親戚らから贈られた祝い凧を揚げ、子どもの健やかな成長などを願ったのが始まりとされる。
 初凧の祈願、凧揚げの会場となった同市緑が浜のトヨタ自動車厚生センターには、初凧を保存会に注文した市内外の家族連れが集まった。
 今年の初凧は86枚で、祈願と写真撮影を済ませた家族連れは芝生広場で凧揚げ。この日は風が弱ったが、保存会員の巧みな腕で雲ひとつない大空に揚げられ、県立豊丘高校の和太鼓部が演奏で祝った。
 凧が揚がると家族に笑顔が広がり、糸を引いたり、色鮮やかな武者絵や歌舞伎絵、名前が描かれた凧が舞う姿を撮影したりしていた。
 1歳の長男の一際大きな初凧を揚げた伊藤善徳さん(39)=田原市=は「元気良くすくすく育ってほしい」と願った。1歳の次女・菜々美ちゃんの初凧を手にした鈴木信介さん(37)=同=も「元気に明るい子に育って」と期待し、「自分が生まれた時も、4歳の長女も揚げた。男女に関係なく揚げられ、いいですね」と話した。
 26日は、けんか凧合戦が午前9時から、市中心部のはなのき広場北側の田園地帯を会場に行われる。今年は30チームが参戦を予定している。
(中村晋也)
揚がった初凧の糸を引く親子=同
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