蒲郡の形原中で積立金1300万円紛失

2019/05/29 00:00(公開)
陳謝する大原教育長㊥ら=蒲郡市役所で
陳謝する大原教育長㊥ら=蒲郡市役所で
元非常勤職員女性が業務上横領か

 蒲郡市教育委員会は28日、同市立形原中学校の修学旅行積立金と自然教室積立金の計約1300万円が紛失していたと発表した。今年3月末まで同校の会計処理を担当していた非常勤の女性職員(55)が着服していたことを認めたため、同日、業務上横領罪で刑事告発し、女性職員を懲戒免職した。
 市教委によると、女性は市の一般非常勤職員として2009(平成21)年4月に任用し、最長5年の期間を経過してさらに再試験で5年間計10年間同校で事務職を行っていた。生徒の各家庭から学校全体の口座に振り込まれた金額を修学旅行や自然教室の積立金口座へ移動することができる役職でもあったという。
 今年4月上旬、担当となった後任の職員が同校の学年会計(2、3年生)と修学旅行積立金、自然教室積立金-の通帳が所在不明だったため、女性に来校を依頼。今月9、10日にも再度依頼したが女性は来校しなかった。
 女性は病院搬送され、入院したため、市教委は容態回復を待って今月17日と24日に面会。女性は横領を認め、「関係する通帳は紛失してありません」と話した。さらに8年ほど前から一部を引き出して自分の生活費や家賃へ充てていたという。
 会見した大原義文教育長は「これまで会計監査が行われていなかったのが現状。まことに遺憾であり、生徒の家族に迷惑をかけて申し訳ありません」と陳謝した。
 市教委は同日、金融機関と調査した2017、18年度分の残高442万6120円を着服したとして大原教育長名で蒲郡署に刑事告発した。
 また、今年行われた修学旅行代金は6月末まで支払いを延期してもらうほか、紛失した金額について、女性の親族が全額弁済する意思があるという。
 今後、「他の市立小中学校でも同様なことが起こらないよう会計監査や通帳内容確認の徹底を行って再発防止に努める」としている。
(安藤聡)
非常勤女性職員が務めていた蒲郡市立形原中学校
非常勤女性職員が務めていた蒲郡市立形原中学校
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