社会人キャリアアップ連携協議会(榊佳之会長)の今年度第1回目の人材育成講演会が28日、豊橋商工会議所で開かれ、物語コーポレーション取締役特別顧問の小林佳雄氏が「企業の多様性ってなぜ必要なの?」を演題に、個人の尊厳を組織の尊厳よりも上位に置く同社の経営スタイルについて熱く語った。
同協議会は行政、大学、企業が協力して地域の人材育成になればと講演会を定期的に開いている。今回は東三河発祥の外食チェーンで東証1部に上場して成長を続ける物語コーポの人材育成術について学ぼうと講師に小林氏を招いた。
小林氏は「会社なのに家族のような人間関係を築くことに尽力している」とし、「若い頃にパートやアルバイトさんに明確な指示を出したら、半分の方が退職してしまった」と失敗談を語り、「パート社員の比率が高い外食産業で上下関係の人間関係を築くのは難しい。だったら互いにモノが言い合える、家族のような関係を築くしかないと決意した」と振り返り、「個人の尊厳を重視する方針を掲げた」と述べた。
その上で、現在はお金も時間もかかるが、93項目もの個人のための取り組みを行っているとし、「一人ひとりの意見が違い、それぞれが多様性を持っている。一人ひとりの社員の多様性を活用することが、会社のためにプラスになる」と語った。