山脇豊川市長 最後の一般質問で答弁

2019/09/03 00:00(公開)
市長として最後の一般質問で答弁する山脇市長=豊川市議場で
 豊川市議会は2日再開、中村直巳(とよかわ未来)大場昌克(一人会派)の市議2氏が登壇し、一般質問を終えた。中村氏は、次期市長選に出馬せず今期限りで引退を表明している山脇実市長の3期12年にわたる市政総括について質問した。

 山脇市長は1期目では旧小坂井町との合併や新市民病院建設、豊川海軍工廠(しょう)平和公園の整備など、2期目ではB-1グランプリ誘致や一般会計市債残高の削減など、3期目では小中学校の普通教室へのエアコン設置や防災センター建設などを掲げ、市の発展に力を注いできた。
 中でも、平和公園には開園から今年3月までの約10カ月で5万1242人が来場。一般会計の市債残高は市長就任時の約620億円から今年度末には約420億円までに減る見通しで、防災センターも10月15日に竣工式を行い、来年度から供用を開始する見込みだと、各施策を担当する部長級職員らが説明した。
 山脇市長は「掲げた施策の目標はおおむね達成したものと考えている」とし、3期の公約を平均した自己評価点数は79・5と表明。「少しずつ施策の成果が表れてきたと考えるが、人口減少という大きな課題への対応に成果を見るには、まだまだ時間がかかる」とし、今後の市政に「限られた地域資源をいかに活用するか。市の組織内で横断的に施策を連携させ、民間との連携も一層強化し、互いが有する資源を効果的に利活用する視点も必要になる」と見据えた。
 そして、次期市長には「こうした視点を持ち、新たな概念や知見を柔軟に取り入れ、本市のまちづくりを進めることを期待したい。『まち』が『ひと』をつくり、『ひと』が『まち』をつくる。本市がますます魅力ある『まち』として発展するよう、この地に住む『ひと』と『まち』の好循環がこれまで以上に確立させることを願いたい」と期待した。
(由本裕貴)
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