新城で木喰上人らが遺した仏像展

2019/11/16 00:00(公開)
展示されている子安観世音菩薩立像(手前)など=新城市設楽原歴史資料館で
展示されている子安観世音菩薩立像(手前)など=新城市設楽原歴史資料館で
 新城市設楽原歴史資料館で、企画展「旅僧が遺(のこ)した仏像」が開かれている。市内に残されている5種類16体を展示している。12月15日まで。
 江戸時代の彫刻家たちが制作した貴重な文化財が市内にあることを伝えようと初めて企画した。
 展示している中で市指定文化財となっているのは木喰(もくじき)上人の子安観世音菩薩立像(市川・徳蔵寺蔵)と十一面観音菩薩立像(塩沢区上組・上ノ原組蔵)、作者不詳の白衣観世音菩薩像(熊野神社蔵)の3体。
 木喰上人の作品では子安観音像は高さ101㌢でカヤの木を彫り、ほほ笑む姿が心温まるように見られる。十一面観音像は高さ112㌢のヒノキを彫った作品で塩沢に来た寛政11(1799)年につくられたという。
 また白衣観音像は円空がヒノキの削(そ)げ目を利用した豊かな顔の表情が見られる。
 他にも庭野大脇組自治会蔵の十二神将像は享保14(1729)年に仏師が修復に来たという古文書とともに展示している。
 同館の開館時間は午前9時から午後5時まで。入館料は一般300円、小中学生100円。
(安藤聡)
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