滋賀県大津市の交差点で昨年5月、園児らが死傷した交通事故を受け、豊橋市は、向山町の豊橋旭こども園沿いの市道に、車両の速度抑制などに効果が期待される「キッズ・ゾーン」を設定した。県内で初めてという。30日には、市職員、豊橋署員らがゾーンの周知、交通安全啓発活動を行った。
事故は5月8日、交差点で車2台が衝突し、1台が信号待ちをしていた保育園児らの列に突っ込み、園児2人が死亡した。
このため、国は、小学校などの通学路に設けられているスクールゾーンに準ずる「キッズ・ゾーン」を創設。原則、保育所などの周囲半径500㍍の範囲で設定することができ、「キッズ・ゾーン」という路面表示などで運転手らに注意を促す。
豊橋市は、第1弾として豊橋旭こども園沿いの市道を選定。交通量が多く、歩道もなく、園児が園外保育で通行するなど危険が多いため選んだ。付近の住民も「通行する車が多くて」と話す。
桜の名所で知られる向山緑地公園の南西から西方にかけた約300㍍区間に、今週、約200万円かけて路面標示や路肩のカラー舗装(緑色)などを実施。ドライバーらの視覚に訴える。
30日の周知・啓発活動では、職員らが信号で停止した運転手にチラシを手渡し「子どもを保護するキッズ・ゾーンが設定されました。30㌔規制ですが、改めて速度を落として運転を」と呼び掛けた。園児を送迎する保護者にも協力してもらう。
市は今後、他の園、保育所周辺にもキッズ・ゾーンの導入を検討する。
(中村晋也)